XEAM社の電動バイクスクーター"notte"のうるさいブザー音を消す方法
XEAM社の電動スクーターnotteシリーズは、総合的に扱いやすくて良いのだが、1つだけ難点がある。それは、起動音・セキュリティ音がうるさすぎるということだ。
早朝や夜における始動はとても気を使う。電動バイクは無音に近い乗り物なのに、本末転倒ではないか…ということで、今回はnotteシリーズのうるさい起動・セキュリティブザー音を消す方法を皆様に共有する。
①シートを開けて、六角ボルトとプラスネジを全て外す
シートを開けて、全ての六角ボルトとプラスネジを外す。
②シートASSYを外し、内装内側をチェック
③内装内側に取り付けられているセキュリティモジュールへアクセス
写真の位置にセキュリティモジュールが取り付けられている。ここに接続されている全てのケーブルを引き抜けばOK。ただし、このセキュリティモジュールのカプラーをすべて引き抜くと、以下の機能が無効になる。
- 車体振動感知(車体を揺らすとセキュリティ音で威嚇、動かそうとするとモーターが前後にトルクを掛けて邪魔をする機能)
- リモコンキーでの始動、停止、車両位置お知らせ
つまり、このセキュリティモジュールを無効にするとリモコンキーは一切効かなくなり、物理キーのみでの始動、停止が可能となる。
notteはキーレスエントリーではないし、リモコンキーの操作が煩雑で面倒なので、個人的にはセキュリティモジュールを無効にしたことで、普通の原付スクーターと同じように鍵での始動と停止ができるようになったのが嬉しい。
ちなみに些細なことだが、セキュリティモジュールに待機電力が発生しなくなったことで、停止時のバッテリーの消費電力がゼロとなり、節電となる(バッテリー自身の自己放電は除く)。
よもやま話
セキュリティモジュールに穴が開いている。実は、本格的にセキュリティモジュールを無効化する前に、うるさい音だけでも消せないか試した痕跡だ。
防水のために非分解となっており、ドライバーでスピーカーのみをこじったのだ。
しかし、結局リモコンキーの操作が煩雑で面倒なので、とうとうカプラーを全て抜いて無効化した。
回路的には、シリンダーキーからの配線を分岐させて、セキュリティモジュールを経由させている。リモコンキーを操作した場合は、セキュリティモジュール内のマイクロリレーがONして、実際に物理キーを回したときと同じように回路を形成する。
さらに、スロットル信号もセキュリティモジュールへ分岐させており、セキュリティモジュール内にある傾斜センサーがONすると、スロットルを回したときと同じ信号を発生させて、モーターを前後に駆動させている。スロットルグリップ自体は前進方向しか動作しないが、配線をいじれば後退もできるということも意味している。
なかなか上手く考えられた機能だが、ただでさえサスペンションが貧弱で振動の多いモーターサイクルで、ダンパーなしのパイプフレーム直付けに、マイクロリレーは怖い。走行中にマイクロリレーの接点が不安定になったら、走行に異常を来す恐れがあるからだ。
そういった意味でも、セキュリティモジュールは無効にしておくことが望ましいだろう。
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