EVの快適ドライブで青梅市で武蔵野の面影を訪ねる──国木田独歩の世界観
国木田独歩は、武蔵野を愛した。雑木林の美しさを説いた。
今回は青梅市にある伝馬公園(新田山公園)を電気自動車・リーフで訪れた。
ここ、新田山公園は青梅市の中でもっとも武蔵野の面影を残す場所だ。
まさに雑木林らしい、さまざまな木々があちこちに立ち並んでいる。
地面には落ち葉が積み重なり、歩くとサクサクと心地よい音がする。
新田山と名前がついているが、訪れてみるとそこに「山」はない。
住宅開発で山が削られ、失われてしまったのだ。
昔、新田山周辺に住んでいた民は、この山から薪を取り、堆肥を作り、癒やしを求めた。
今となっては、薪を取ることも、堆肥を作るようなこともしなくなったが、
周辺住民の心の癒やしになっている場所であることは間違いない。
国木田独歩は、武蔵野を当てもなく歩き、行き交う人に思いを馳せた。
武蔵野で道に迷うことを苦にしてはならない。
武蔵野は月の入るべき山もなし 草よりいでて草にこそ入れ
と、万葉集でも詠まれた。
つまり、武蔵野は広大な台地で、月が隠れるような山はないし、そして月は草原から顔を出して、草原へと沈むのだ。
新田山公園でひとときの独歩散策を終えれば、
夕陽は黄昏時の淡い光を引きずりながら、雑木林の向こうへと消えていった。
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