オートバイは隠れ家
オートバイは僕にとっての「隠れ家」である。
オートバイに乗っているとき、僕は世間の柵から開放されていると感じる。
正確には、感じているのではなく忘れていると思う。ふとした時に、忘れている事自体を感じているのだ。
ライダースジャケットを着る。
ブーツを履く。
フルフェイスヘルメットをかぶる。
この一連の作業が、僕を日常から切り離す大切なプロセスなのだ。
空間的には世間と繋がっているが、精神的には切り離されている。
スロットルを開けていくごとに、トリップメーターを重ねていくごとに、それは加速していく。
空間が広がり、僕の心はより内向きに広がっていく。
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