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【実用的?】10万キロ間近の7セグメント欠けリーフの実際


このブログでたびたび(最近は頻繁に)登場している電気自動車・リーフ。

多くの電気自動車に興味があるユーザーが検索サイトで「7セグ」などのキーワードで中古リーフの購入を考えているようで、実際に私が7セグメントに割り込んだ中古リーフを所有し、使っていますので、「リアル」な声を共有します。

冬場のリアル

ロングドライブ時は晴れている時を狙って、暖房OFF+電熱ベスト

冬場のリーフは、多くのユーザーが言っている通り、走りません。

これはリチウムイオン電池が温度低下に伴って、出力パフォーマンスが低下することによるもの。

結論:出力制限+回生ブレーキも制限されるから電費悪化の悪循環

冬場のリーフのバッテリー温度セグメントは4セグです。この状態では回生側のインジケータが1つのみ有効で、ということは、減速時の回生ブレーキは効いていはいるが、回生量が少ないので、メカニカルブレーキ量も多くなり、エネルギーの無駄が増えます。

しかも、リチウムイオン電池は低温時にはやっぱりベストな出力パフォーマンスを出せないので、回生量が少ないことと相まって、電費悪化の負のスパイラルです。

私の場合は晴れて、うららかな太陽の光が降り注いでいる時にリーフを走らせます。そのほうが暖かい。日中に関しては、それでしのげます。早朝や夕暮れ時〜夜については電熱ベストを使い、エアコンは結局使いません。

結論:暖房ONでは40km走れば良い方

暖房をONにすれば、40km圏内を走れば良い方です。フルチャージで76kmと表示されていても、初代ZE0リーフはPTCヒーターと呼ばれる、電熱で水を沸騰させて、そこに風を当てることで温風を作り出す…という芸の細かい(ある意味で電力の無駄)なことをしているので、暖房立ち上げ当初は相当に電力を食います。その電力量は4Kw近くにもなり、これは…もう一台のリーフを走らせているのに等しい消費電力。恐ろしい。

だから、あれよあれよという間に、航続可能距離が落ちていきます。落ちていくんですが、PTCヒーター自体が安定するようになると、航続可能距離の落ち具合も安定します。

結論:充電量自体は一年通して変化しない模様

7セグメントに欠けてしまったリーフは、興味深いことに冬場でも夏場でも、急速充電において受け入れる電力量に変化がありません。

航続可能距離が残り10km(平均電費7以上)の段階で急速充電30分を行うと、平均して6kwh入ります。この数字は夏でも冬でも変わらないのです。

あまりにもバッテリーの使える範囲(専門用語でSOH、State Of Health)が小さすぎて、常に安定的に電流を絞っているんでしょう。

新品バッテリーの電気自動車ユーザーは、

「冬場ではぜんぜん入りません」

「この急速充電器は20kwなので、ぜんぜん入りませんでした」

なんて嘆いていますが、7セグリーフなら、どんなに高出力急速充電器だろうが、真冬だろうが、灼熱のアスファルトの時期だろうが、経験値から大きく揺らぐことがありません。

結論:急速充電30分で回復できる航続可能距離は43km(エコモードで53km)

私のリーフはだいたいの平均電費が冬でも7前後、ちょっと電費を意識したアクセルワークで8〜9、頑張れば10台も出せるのですが、例えば平均電費7前後の状態で、航続可能距離が残り10kmになった時点で、急速充電30分を行うとだいたい、安定的に43kmまで距離が回復します。そこから、エコモードに切り替えると53kmと表示が切り替わります。

ただし、航続可能距離が残り10kmというのは、”第一警告”を無視した後のものです。

リーフは電欠による立ち往生を防ぐため、2段階の警告を行っております。その第一警告が「バッテリー残量が減っています」というアナウンスがされます。経験的に、この時点で素直に近くの急速充電スポットを探して充電しても、2kwや3kw程度しか充電されないんですね。急速充電器本体の表示を見ても、実は30〜40%くらいのバッテリ残量があることが分かったりもします。

なので、このリーフの癖を掴みつつある私は、第一警告を無視して、残り10km以下になったタイミングで急速充電をするようにしています。その方が、より目的地に近づけますし、受入可能な電力量も増えて、ZESP3のコストパフォマンスを少しばかり改善できるからです。

ただでさえ、7セグメントに劣化した電気自動車・リーフは、ZESP3プランにおいての回数あたりの距離回復量が割に合わず、”電気自動車が好きじゃないとやってられない”くらいの感じで、実は中古ガソリン車の方がトータルで良いよね、というのが現状です。でも、私の場合はメンテフリーなメカニズムで、静かで力強いという部分に価値を感じているので、コストパフォマンスの悪さについては許容できます。

夏場のリアル

時々、窓開けてエアコン電費節約、ぜんぜん走る

夏になると、私は比較的積極的にエアコンをONにします。やはり、寒い季節よりも暖かい季節のほうが、リチウムイオン電池としてはパフォーマンスを出しやすいようで、冬場と比べて明らかに航続可能距離が増えます。

バッテリの温度セグメントは平均して6を指しており、平均電費は8以上です。夏の時期に、エアコンOFF、窓全開で頑張ってエコ運転をすると、12〜13もの平均電費が表示されることもあります。この時、実際の走行距離はフルチャージで100kmを超えました。

夏の時期に急速充電30分を行うと、だいたい60km前後にまで走行可能距離が回復します。

※夏場のリアルについては、当時の記録データが乏しいため、今後も加筆修正を行っていきます。

2023年1月時点の中古リーフ最安値

検索条件:全国、総額表示

中古リーフの最安値は30万円前後で底値を形成しています。

セグメントとしては7セグ以上、8セグ〜10セグ程度の個体です。どうやら、7セグメントの個体は見当たりません。

半年前の2022年8月前後では30万〜40万円の価格帯が最安値で、そのほとんどが7セグメントの個体でした。

これらから推察できることは、全国的に中古リーフの値崩れが進行していると言えそうです。

【結論】7セグメント欠けのリーフは実用的なのか?


  • 生活の足として使う予定
  • そんなに遠出しない、電気自動車に興味がある
  • とりあえず安く電気自動車に乗り、将来は長距離を走る電気自動車にアップグレードするつもり

これらの人にはおすすめできます。

7セグメント欠けのリーフは、バッテリーの実容量が少なく、季節によって航続可能距離が変動して、そんなに遠くへはドライブできないのですが、ライフスタイル的にいい塩梅で落ち着いています。

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