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CHAdeMOの安全機能


充電ケーブルには400Vもの高電圧が流れるCHAdeMO。安全対策は?

急速充電器は,一般のドライバが利用することを前提としており,無人で運用されることも想定されるため, 安全性の確保,特に感電からの防護対策が求められる。

CHAdeMO方式は,事故の発生を未然に防止するためのしくみと,故障が発生してもその影響を最小限に留めるしくみの両面からの安全対策を設計に組み込んでいる。

1.絶縁変圧器を用いて非接地系に。閉ループができないようにして感電防止

まず第一にCHAdeMO方式では,絶縁変圧器により出力 側を非接地系とし,大地から浮かせた状態にしている。

このことで単一故障による感電を防止するとともに,充電開始前に絶縁試験を行い、さらに非接地系でも漏電検出を行えるセンサーによって常時監視を行うことで万が一事故が起こった場合でも即時に電流を遮断する機構を採用している。

2.通信の冗長化で安全性を担保

そして第二に専用線によるパイロット信号とCANにより,車両と充電器との通信を二重化している。

二つの通信経路のAND条件で充電を開始,OR条件で電流供給を停止することで誤動作を防止している。

3.充電コネクタに電磁ラッチでハード的ロック

第三に充電中のコネクタが外れて事故が起きないよう,充電コネクタに電磁ロック機構を設けている。

また,充電コネクタが確実に接続されたことを確認するまでは端子部に電圧がかからないしくみを採用している。

車両側は充電器側の充電開始を確認してからコンタクタを閉じ,充電終了時にはコンタクタを開放してから充電コネクタの引き抜きを可能とすることで,充電中以外には充電口に電圧がかからないしくみになっている。

以前のCHAdeMOコネクタは無骨で重く、しかもロックはレバータイプでユーザーが操作しなければならず、女性や年配ユーザーからは扱いづらいとの声があったが、近年のCHAdeMOコネクタはコネクタ内部に電磁ラッチが組み込まれており、ユーザーはロック操作なしでコネクタを抜き差しできるようになっている上、コネクタ自体がスマートになっているので取り回しもしやすく改良されている。

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