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キャンプで目にする種族たち

 


キャンプで目にする種族たち

ほとんどの人が「あーこれわかる!」と共感いただけるでしょう。それでは見ていきましょう。

ワイルド族

【生息地】

キャンプ場であることを問わず、野に山に海に、とにかくちょっとした場所があれば生息する。

【特徴】

「キャンプはソロに限る」というこだわりがあり、とにかく大きなワンボックスであろうと、軽量コンパクトなGoodsを好む。家族で行っても一人一人が別々のテントで寝るということもざら。

必需品はシングルバーナーで、これでインスタントラーメンを作っているときを至福のときと考えている。ファッションについては非常に神経を使っているのだが、何故か薄汚い。

ピーカー族

【生息地】

高規格サイトまたはフリーサイトに多く生息する。人気の無い空いているサイトには近づかない。

【特徴】

俗に「ピーカー」と呼ばれるスノーピーク信者。

スノーピーク製品が一番だと信じ、コストパフォーマンスも考えずにすべてのGoodsを統一する。自宅よりもキャンプの時のキッチンの方が立派な場合もあるため、とにかく女性はキャンプをしたがる。他にキャンパーがいないようなキャンプ場には行かず、適度にキャンパーが居るキャンプ場に出向き、他のキャンパーの羨ましそうな視線を浴びることに、至福の時を感じる。

ファッション的には、スノーピーク製品の持つ、ハイセンスで落ち着いた雰囲気とは似ても似つかない勘違いピーカーも多い。

ブランド族

【生息地】

全国、全キャンプ場に生息し、実態は掴めない。キャンプしないときは2chに出没することもある。

【特徴】

上記ピーカー族もこのビリーバー族の亜種で、特にスノーピーク以外のブランドの信者を指す。

ピーカーとは異なり、すべてのGoodsを同一ブランドで統一するというわけではなく、ある種類のGoodsはこのブランドでないと気がすまないという人種。(全Goodsにラインナップされていないブランドもあるという事情もある。)この種族の中の小分類として、ブランド名(略称)+「オタ」という呼び方が定着している。(コールマンオタ、ユニオタ等)

とにかく自分の気に入ったブランドにはひいき目で見る傾向が強く、どのブランドの信者であってもピーカー族を目の敵にしている。

キャンプ場で焚き火を前にキャンプ用品の話が始まると、消灯時間も気にせず話が止まらない。

コレクター族

【生息地】

キャンプ場に生息することは稀で、主に住宅街の一般市民の家に紛れ込んで生息している。オークションに多数群がる。

【特徴】

「古き良き時代があった」と頑なに信じ、進歩というものには全く無関心でいる。ネット上で(特にオークション)で古いレアなものを求めて徘徊し、これと決めたものに対しては異常なまでの執着心を見せる。手に入れた骨董品とも言えるアイテムは、キャンプ場で使うということもほとんど無く、自宅に飾って一人で微笑む。値段の比較的安いアイテムについては、実用用とコレクション用の2種類を手に入れるのが慣例だそうだ。

特にコールマンのオールドランタンマニアは、全国、全世界に生息し、市場も大きい。ランタン、バーナーなどのGoodsに比べれば、テント、タープに関してはあまり関心が無く、ファッションもまちまちでおよそキャンパーには見えない場合も多い。

DO族

※キャンプブランドの「DOD」愛用者は、上の「ブランド族」に属します。DOとは、「ダッチオーブン」のことです。

【生息地】

高規格オートキャンプ場。

【特徴】

キャンプ場のロケーションには全く興味を示さず、キャンプ場でのほとんどの時間を料理に費やす。特にダッチオーブンに懲り、家でもそんなに手間をかけて作らないだろうと思われる外国料理を、ここぞとばかり手間隙かけて作っては自画自賛する。しかし実際に作っている料理は、特に技術が必要なものでもなく、味付けが難しいわけでもなく、ダッチオーブンを利用することによりおいしく出来上がっているだけである。その証拠にこの種族には本職の料理人はあまりいない。

この種族は必ずダッチオーブンでパンを焼く。

アクティブ族

【生息地】

アウトドア施設、遊園地等の施設近くのキャンプ場

【特徴】

キャンプそのものにはまったく興味が無い。テント泊でもバンガロー泊でもこだわらない。とにかく宿泊費が安く上がるというだけで、テント泊をする。

目的は第一に、釣り、遊園地、スポーツ等のアクティビティであり、キャンプ場には夕方から早朝までしかいない。

当然、キャンプ用品にもこだわりはなく、寝泊りできれば良い程度で、最悪の場合全用品をレンタルで済ませても良いとまで思っている。しかし、何故かバーベキューコンロだけは持っていることが多い。とにかくキャンプ場に居る時間が少ない為、他の種族との交わる機会は少ない。

ドランカー族

【生息地】

全国のオートキャンプ場

【特徴】

キャンプ場のロケーションや料理にはあまりこだわらない。とにかく酒が飲めるならどこでもOKな種族。

キャンプ用品もすべてが酒を飲むためのもので、夫婦2人でキャンプに行っても、テーブルは大きくチェアも4脚以上持って行く。もちろんタープはレクタングラー。それもこれも酒の相手を招くための道具であり、この種族のタープに拉致されると夜遅くまで自分のサイトに戻れなくなる。

自分たちは酒が楽しみなクセに、何故かそこではキャンプ談義に花が咲く。

群れ族

【生息地】

フリーサイトのあるキャンプ場

【特徴】

「キャンプは大人数でするのが良い」という固定概念の持ち主。この種族内にも2派に別れ、1派は自分達(1家族)だけでは不安で、誰かと一緒でなければキャンプに行けない小心派。

もう1派は、自分達(1家族)だけでは行かないのは同じだが、不安な為ではなく、話し相手および自分がお山の大将になるための道連れを募る派に別れる。

この種族にとってはテント泊もBBQパーティも大差は無い。同じ感覚で実行する。

キャンプ用品については知識があるわけでも無いが、あれやこれやと持っている。それらは道連れに連れて行く他の家族に見せびらかせる為のもので、一番羨ましがられるGoodsを持っているものが、リーダー格になる。特に自分の家族の人数に見合わないような大きなクーラーBOXを持っているのが特徴。

意外と自分の仲間だけの殻の中に閉じこもる傾向が強く、他のキャンパー達は排他的に関わらないように勤める。

この種族が全種族の中で一番危険度が高く、ドランカー族と群れ族の混血種は他の種族にとっては最悪である。

インポート族

【生息地】

区画の広いキャンプ場

【特徴】

他の種族のキャンプ用品とは一味も二味も違う、舶来ものの用品にこだわる種族。

特に日本では発売されていないような用品を、およそ定価の2倍以上の費用をかけてわざわざ個人輸入で取り寄せ、勝ち誇ったように使う。この種族はテント以外はキャンプ用品というカテゴリーの中からは選ばず、多少思い、割れやすい、大きいという欠点があれども、気に入ったブランド物を持ち込む。

傾向として、

テント:ロッジ、ティピー

ランタン:オールドランタン

テーブル・チェア:woody

食器:ル・クルーゼ、マイセン等を好む

焚き火族

【生息地】

焚き火禁止でないキャンプ場全般。特に直火可のキャンプ場に多く生息する。

【特徴】

夏でも冬でもとにかく焚き火をする。料理をする為ではなくても、とにかく時間と場所があれば、焚き火をしたがる。

焚き火を囲んで話すことも好むが、無言でボーッとただ火を見つめていても時間を忘れてのめり込んでしまう。マイルダイハムと「わんぱくでもいい...」というあのCMの雰囲気にあこがれる傾向があり、男の子を持つ父親は、”焚き火の前でわが子と人生を語り合う”ということにあこがれているが、なかなか実現できないでいる。

ガテン族

【生息地】

全国各地のオートキャンプ場

【特徴】

ワイルド族との区別が難しいが、ワイルド族のやや知的さに比べ、設営や緊急時の対処など、キャンプに必要な知識については、体系的、論理的に知識を持っていることはまず無い。まったくの無知。しかし、なぜか体で覚え、感覚で正しい対処を取る。強風でポールが曲がったり、折れたり、または持ってくるのを忘れたりしたときにはこの種族がいると、どんなに高価なものであってもお構いなしに使って補修してしまう。

この種族は、他の種族の中にまぎれていたり、混血であることが多いが、何かをするとき必ずタオルをはちまき代わりに額に巻きつける。ピーカー族との混血の場合にはもっとも悲惨で、リビシェル内のアイアングリルテーブルという、オシャレな空間の中にタオル鉢巻姿が座っているというアンバランスな世界を繰り広げる。

インドア族

【生息地】

ロケーションの良い低規格キャンプ場

【特徴】

アウトドアであるキャンプをしながらも、実はインドア派。

キャンプ場選びもロケーション優先で、少々設備が整っていなくても問題ない。家族が反対しようとも強引に不便な所へ出向く。コンクリートや外灯など人工的な設備をイヤがり、自然のままのロケーションを好むくせに、そういうところでもハイキングするわけもなく、ただサイトでのんびり、ぼんやりしているときに至福の時を感じている。近くに海があっても泳ぐことは無く、山があっても登ることも無く、サイトでぼんやりしているコアラキャンプが好きな種族。

それゆえ、テントやタープ内は実にいろいろなものを揃え、その空間だけが自分にとって快適な空間であると言わんばかりの物を揃えている。しかし、同行している家族から見れば、半分近くが不要な物で、邪魔なだけだということには決して気が付いていない。

決してブランドにこだわることは無く、様々なブランドのGoodsを使用し、本人は「良い物はブランドに関係無い」と言いふらすが、真の意味は「オレの持っている物が一番良い物だ」と思っている自信過剰家が多い。その為か、ピーカーやブランド族を見下し、群れ族を嫌う傾向にある。

ポタ電族(令和最新!)

【生息地】

全国各地のオートキャンプ場に多い

【特徴】

どんなときも、まずは「ポタ電」中心にキャンプサイトを設計。ポタ電の置き場所、家電の配置、コードの取り回しなどに気を使う。

そして、キャンプギアには特にこだわりがないが、家電であることは最優先。ガス機器はまず使わない。なんでも電気で動かそうとし、ポータブル電源を使って「キャンプすること」を最優先とする。だからブランド物はほとんどない。

とはいえ、ポータブル電源へのコダワリは相当強く、

  • エコフロー属
  • アンカー属
  • Amazonチャイナ属
  • 自作属
  • ポタ電なら何でも良い属
に種族が分類される。

ポタ電族としての最終進化系は、車も電気自動車。おそらくバッテリーマニア。充電、という行為に幸せを感じている(充電プラグを差す瞬間から充電中が至福の時間)。


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