フルコンバ

電動バイクはエコだから乗るんじゃない─もっと違う理由で乗ってみる


【筆者の電動ライフスタイル】

  • 電動スクーター XEAM社のnotteを愛用
  • バッテリーは2代目になる愛用期間
  • 現在に至るまでノートラブル
  • シティコミューターとして利用中
  • 充電はバッテリーを着脱可能なので、自室で充電
こんな筆者が、電動スクーターについてエッセイをお届けする。

電動スクーターはエコだという幻惑

電動バイク、スクーターはエコ、電気自動車はエコ…もう耳にタコができるくらい聞く文句。

筆者は一度たりとも電動バイク・スクーターや電気自動車がエコだと思ったことはない。

ではなぜ、世間では”エコ”と持て囃されている電動スクーターに乗っているかと言うと、以下の理由がある。

  • 構造が簡易なのでガソリンエンジンのスクーターよりもノーメンテで使える
  • 静粛性に優れているため近所迷惑にならない
  • 電気的技術の興味
この3点に尽きる。

構造が簡易なのでガソリンエンジンのスクーターよりもノーメンテで使える

電動スクーターは地球に優しい!エコ!という謳い文句に埋もれて、この点を誰も評価しないのはとても悲しい。

電動スクーターには、ガソリンエンジンモデルのようなCVT機構がなく、TROMOX社のMINOシリーズを除いて、インホイールモーターを採用している。これは、ダイレクトにホイールを駆動するタイプのもので、チェーン式駆動による定期的なオイル注入やテンション調整がこれらには不要である。

電動スクーターはその大半がブラシレスDCモーターのため、メカニカル的に摩耗する部分が極めて少ない。あるとすればベアリング部分のみである。

つまりタイヤ周りで言えば、電動スクーターについては空気圧にさえ気を使っていれば良い。

さらに、エンジンとなるバッテリーに関しては、充放電を繰り返していくうちに、不可逆的に劣化していくことになるが、電動スクーターについてはバッテリーさえ取り替えれば、ほとんどの場合、オーバーホールを必要とせず末永く使うことができる。

モーターは機構的にほぼノーメンテナンスで使い続けられるし、制御装置となる"スピードコントローラー"については可動部分が一切ないために長寿命である。CVTもなければ、チェーンも存在しない。

これがガソリンエンジンモデルの場合は、エンジン自体の摩耗により、ショップに半日以上預けて修理するような状況になり得る。

バッテリーの入手性の問題

電動スクーターが普及しない理由の一つに、バッテリーの入手性が挙げられる。これは、メーカーがそれぞれにバッテリーの形状を統一しないために、万一にもメーカーが事業撤退や倒産した場合に、バッテリーが入手困難となり、その電動スクーターを使い続けられない恐れがあることを意味する。

ただし、これについては中華製の電動スクーターについては、充電端子が奇しくも3pinタイプで統一されているため、駆動電圧と形状さえ合えば、アリババなどで汎用リチウムイオン電池を購入すれば使い続けられる。

私が愛用している電動スクーター notteは、48V24Ahのリチウムイオン電池がメーカースペックとなっている。このスペックでアリババなどで商品検索をすると、膨大な商品がヒットする。これはつまり、未来永劫にわたってバッテリーの入手性には問題ないということになる。

バッテリースペースに入りさえすれば、48V50Ahといった、大容量のバッテリーに換装しても良いわけで、この場合は走行距離が伸びる(同一のACアダプターを使った場合は、その分だけ充電時間が伸びることにもなる)。

静粛性に優れているため近所迷惑にならない

ライフスタイルの都合上、夜中や明け方に車両を使うことがあるが、電動スクーターはガソリンエンジンモデルに比べて、限りなく無音に近いために、エンジン始動時の排気音で近所の目を気にすることがない。

電気的技術の興味

私が電動スクーターを愛用する理由の一つに、電気的技術の興味がある。
もともとその業界に身を置いていたこともあり、電動化についてはかなりの関心がある。

エコだから乗るのではなく(※電動スクーターがエコというのは幻想)、従来のガソリンエンジンモデルとはまったく異質な、フル・エレクトリックで人を運んでくれる、新しいモーターサイクルを自分のライフスタイルに取り入れて、充電といった操作も含めて楽しみたいという価値観なのだ。
\ この記事をシェア/
Image

この記事を書いた人
Author
Lorem ipsum dolor sit amet, consectetur adipiscing elit, sed do eiusmod tempor incididunt ut labore et dolore magna aliqua. Ut enim ad minim veniam, quis nostrud exercitation ullamco laboris nisi ut aliquip ex ea commodo consequat.

フルコンバ

週末は森にいます