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誰でもできる貯金



▶はじめに

誰しもが一度は挑戦する貯金。
でも貯めるほどに我慢ならなくなって、ある時に自分のご褒美に…と貯金を崩したら、勢いでどんどん使ってしまった…そんな経験はありませんか?
貯金をするとなぜだか急な出費が必要になるシチュエーションが現れて、結局貯めたお金を引き出してしまう…この本をお読みの方なら思い当たるところがあるでしょう。

いくらお金が増えても収入と支出のバランスを適正化しない限りは貯まりません。
年収が600万円あっても、貯金ができないほど支出が多いという人もいるくらいです。

普段意識にはなくて、給料日前後に意識するもの…それが固定費です。
固定費は毎月必ず支出として出ていくお金のことで、貯金を行える体質にするには固定費を削減しないと始まりません。
固定費は光熱費からはじまり、今やほとんどの人が持っているスマートフォンの料金まで及びます。

▶第一章 有無を言わさず消えゆくお金

『固定費を削減する』


意外とこのスマートフォンの利用料金が見過ごせないほど高いのです。
スマートフォンの月額費用はおおよそ5,6千円程度。高い人で1万円前後でしょう。
手のひらサイズの機械が毎月有無を言わさず5,6千円のお金を要求してくる…考えたら恐ろしいことではありませんか?

費用対効果の観点から話をすると大方、スマートフォンは時間を潰してしまう機械です。
アプリゲームやネットサーフィン、動画視聴などはそのほとんどが生産性がないものです。
スマートフォンを用いて結果的に利用料金以上のお金を生み出しているのなら何も言うことはありませんが、そのようなことができる人はごくごく一部の人に限られます。
筆者達一般人は毎月のスマートフォン利用料「金」とスマートフォンを触っている間の「時間」を奪われているという見方ができます。

スマートフォンの利用料金の内訳は通話と通信料金、オプション利用料です。
通信料金はプランをより低いものにすることで容易に固定費を削減できます。
通話に関しては必要な時に利用するものなので節約というのは難しいのですが可能な限りアプリの通話機能を活用することで電話料金を抑えたいものです。

オプション利用料はどうでしょうか?
大方の人がスマートフォンの機種変更時などにお店からの購入条件として使いもしないオプションを加入させられているはずです。
一度、ご自身のスマートフォンの利用明細を確認されることをオススメします。
オプション利用料はたかが数百円程度の料金ですが、例えば300円のオプション利用料は年間3600円もの金額になります。
外食費に当てられそうな値段ですね。
貯金にも回せる立派な金額です。
塵も積もれば山となる…ということを忘れてはいけません。

スマートフォンにインストールされたアプリの課金もあります。
課金しているゲームやサブスクリプションサービスはありますか?
それは金額以上に使えてますか?無料期間があるということで、登録して忘れたまま料金だけ払い続けている場合があります。

サブスクリプションサービスは料金以上に利用しない会員と、解約を忘れて料金だけ支払ったままの幽霊会員がいてくれるおかげで運営が成り立っているということをご存知でしたか?
前述のオプション利用料もそうですが、使っていない課金サービスはお金を何も考えずにドブに捨てているのと同じです。
本来ならこれらの金額を貯金に回せたということです。

『スマホ代の削減方法』

スマートフォンの月額費用は今賑わいを見せている格安SIMに乗り換えると大幅に固定費を削減できます。
一例をお話しますと、筆者のスマホ代は毎月400円です。
月298円のデータ通信専用格安SIMに、050番号が無料で取得できて通話料金が格安な楽天SMARTalkを組み合わせています。
もちろんLINEもできますし、簡単なネット検索であれば問題ありません。
かなり格安にスマホを維持できるのがメリットですが、050番号なのでフリーダイヤルなどの一部電話先に掛けられないのが難点です。

現実的には楽天モバイルのUN-LIMIT(アンリミット)プランがオススメです。
月額2980円でデータ通信と国内通話が完全定額を謳っています。
このプランの画期的なところは2980円という価格以外に何も追加されないため固定費としての管理が容易であるということです。

『明細書に目を光らせる』

近年は紙の無駄遣いを削減するという名目で紙の請求書を廃止し、WEB上のオンライン明細に移行しています。
皆さんはオンライン明細をしっかり毎月ご覧になっていますか?
恐らくほとんど人が手数料が安くなるということでオンライン明細を申し込んでみたが、アクセスして明細を見たということはほとんどないのでは?
人によってはログインのIDやパスワードを忘れてしまったままということもあります。
毎月支払っている料金の利用明細はすべてチェックしておきたいものです。
今のままでは毎月あなたの財布に何者かが数百円から数千円程度、ネコババされているのと同じ状況です。
固定費は1つの額面の中に複数の小さな固定費が組み合わさっている場合があるため洗い出しに苦労すると思います。
面倒とは思いますが、捨てていた請求書やWEB上で閲覧できる利用明細を仔細に見て、一円単位であらゆる固定費を洗い出してみて下さい。

『塵も積もれば』

毎日、通勤途中のコンビニや駅の自動販売機、会社内の売店などでコーヒーやジュースを買っていませんか?
その金額はたかが100円程度のものですが、それを出勤日の分だけ計算してみて下さい。
一ヶ月に2000円程度の出費になるはずです。
その2000円は貯金できたはずの金額です。
このお金のことをラテマネーといいます。

日常的にタバコを吸っている人もこの際に禁煙をしましょう。
年々、タバコが値上がりしています。
一ヶ月にタバコ代が無くなるだけでも大きな現金を得られます。
タバコを辞めたくてもやめられない人はお金は掛かりますが、長い目で見れば健康的でお金も節約・貯金できますから、禁煙外来に行って相談しましょう。

▶第二章 お金に旅をさせる

『お金の運用方法』

現金の運用方法ですが、外食が多い人は給料日に翌月分の食費を計算してお金を分けておきましょう。
筆者の場合は茶封筒に分けていました。
請求書払いする分も、茶封筒で分別させています。
その茶封筒に見える形で額面を書いておきます。
そうすると、毎月いくらが何の支払いで消えているのか体系的に把握できます。
デビットカードやクレジットカード、電子マネーを活用して管理する方法がありますが財布からお金を出すという意識が希薄になり、上手く行かないことが多いです。
できる限り現金ベースで運用するべきと筆者は考えます。

『貯蓄口座のキャッシュカードは遠くへ』

毎月の給料から一定額を、銀行の自動振込機能や引き落とし機能で引き去りましょう。
貯金は残ったお金で生活するのが基本です。

例えばあなたが毎月3万円を貯金したいのなら、必ず給料が振り込まれた時点で貯金分3万円をどこかに移しておき、残りのお金で生活します。
給料が振り込まれて、生活費や固定費を支払って残った分から三万円を貯金という順序では絶対に貯金できません。

必ず先に貯金分を抜き去って、残り分で生活をする。
これが鉄則です。
しかも貯金用口座のキャッシュカードは親に持ってもらうか、破棄して下さい。
人間弱いものです。
お金があるという意識はいつの日か、自分に言い訳をしてせっかく貯めたお金を引き出してしまう恐れがあります。
この行為を物理的にできないようにしておくのです。

『お金に稼いでもらう』

近年、AIによるお金の運用が現実的となっています。あなたが何もしなくともコンピュータが情勢を判断して自動的に金融商品の売却や買い付けをしてくれるのです。

筆者がオススメするのはWealthNavi(ウェルスナビ)です。
理由は操作画面がシンプルで大変分かりやすいことと、入金して放置するだけの簡便さ、口座引落収納という形で、口座から運用資金を引き去れることです。
他証券会社などのこの手のロボアドバイザーサービスは自社関連の銀行を贔屓していたりするために多少の不便を強いられますが、ウェルスナビはその点において中立的なので、どの銀行口座を持っている人でも平等にオススメできます。

▶第三章 日常生活で貯める体質改善

『規則正しい生活』

普段から規則正しい生活を送ることは重要です。
規則正しい生活は不要な間食や外出をする隙がなくなるため、それだけでお金を使うきっかけを失うため効果的です。

規則正しい生活はしっかりと先々の予定を組むことが出来るため、これもやはり無駄な支出を減らせる条件なのです。
時間の有効活用ができるということは、お金を有意義に活用できることに繋がります。
不規則な生活習慣ではいつ体調を崩すか分かりませんし、そのことで病院にかかることとなり治療費がかかります。
体調不良で休めば給料だって影響を受けるでしょう。
食事の時間も不規則になるために夜食を食べたくなったり、食事量が一定しないために食費が安定しないということに繋がります。

『朝活』

朝活という言葉を聞いたことがあると思います。
朝活は先述の規則正しい生活とセットで語られることの多いキーワードです。
朝の時間帯は誰も邪魔してきません。

例えば将来の投資として資格勉強などに当てるのも良いですし、お小遣いサイト・アンケートサイトなどの時間に当てるのも良いでしょう。
時間を有意義に使えるということは、結果的に時間とお金を生み出すのと同時に、節約も行えるのです。

『シンプル』

先述の朝活時間帯で思考に時間を割くことは良いことです。
お金を貯めるようになるには、時には集中してあらゆることを考える必要があります。
そのためには日々生活している部屋についても意識を払わなければなりません。
脳への不要な刺激を減らすために部屋をシンプルにしてみましょう。
持ち物も極力減らしてみてください。

部屋や持ち物をシンプルにするということは探したいものがすぐ見つかり、不要なものにお金を掛けることがなく出費が減るのです。
人間が一生において捜し物に費やすトータルの時間は約半年間です。
探しものをしている半年間は仕事をしていないのと同じ意味です。
この半年もの時間に、資格勉強や副業をしていれば少なからずお金の余裕が違っていたでしょう。
探しものをする時間を限りなくゼロに近づけるためには、「ものを減らす=シンプル」にしておく必要があります。
持ち物は最小限に。
質の良いものを機能性ごとに一つずつ。
質の良いものは買うのにお金が掛かりますが、長い目で見ると安物より壊れにくい上に長く使えるので結果的に安上がりなのです。

『習慣化するには平均66日必要』

以上のことをやり始めた頃は、解釈を拡大したりルールを必要以上に変更して現実から背き、上手くお金を貯めることができず誘惑に負けて目先のことに使ってしまうと思います。
それは人間ですから仕方ありません。
筆者もそうでした。

人間は平均66日間で習慣が定着化するといいます。
つまり66日間は頑張ってみることです。今日から実行してみましょう。
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