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ヤマハ電動バイクE01で吉川英治記念館〜日原鍾乳洞と奥多摩湖へ──バッテリー残量は間に合う?!

 

暑さ和らぐ日原街道を電動バイクE01が駆け抜ける

フルチャージは気持ちがいい

ガレージで充電したヤマハの電動スクーターE01。

メーターパネルを見ると100%で充電完了していたので、一安心とともに気持ちがいいスタートが切れそうな気分。

ガソリンを満タンにした後の気分爽快に似た感覚で、電動化された世界のフルチャージの爽快感も一緒なんだなと確認。

今回のE01ツーリングはタンデムツーリングとなる。

電動バイクの電費は、坂道の有無、ライダーの重量、風向き、気温といったものに左右される。

特にモーターへの負荷が大きい坂道や重量増加といったものが、E01のライディングにどのような影響を与えるのか、結果がたのしみである。

吉野街道沿いにある吉川英治記念館へ

小学校の図書館に三国志というタイトルの本があった。

今しがた知ったのは、この三国志という本の著者が吉川英治だったということ。

吉川英治は神奈川県横浜市の生まれだが、日中戦争が勃発したことによる疎開で青梅市に来たのだ。

後に疎開先として過ごした住居が吉川英治記念館となり、現在に至る。

https://ome-yoshikawaeiji.net/

要害山のふもとにある吉川英治記念館は、蝉の声が啼き響いて静かな時間が流れている。

昨日とは打って変わって、多少曇っていながらも気温は涼しい。

記念館にある紫陽花は花びらをつけ始めていた。

開け放たれた窓から、風が通り過ぎていく。

山から駆け下りてきた風だろう。

きっと同じように吉川英治もこの風を感じたことだろう。

記念館には、彼に関する資料がたくさん展示されている。

それらの一つひとつを見ていると、歴史的人物が実際にこの世界に存在してことの奇跡を感じられる。特に原稿用紙を見ていると、鳥肌が立つほどのリアリティが迫ってくるのだ。

施設名青梅市吉川英治記念館
住所東京都青梅市柚木町1丁目101−1
電話 / FAX0428-74-9477 / 0428-74-9478
開館時間10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日毎週月曜日
*祝休日の場合は翌平日年末年始(12/29〜1/3)*その他、臨時休館日あり(詳しくはお問い合わせください)
駐車場大型:3台、普通:13台(障がい者用1台)
駐輪場簡易駐輪場及びサイクルスタンド1台(ロードバイク3台~5台駐輪可)

吉野街道から青梅街道、日原街道へ

心地よい山風に吹かれながら、ヤマハの電動スクーターE01を右に左に倒していく。

そういえば、日原街道は2019年の東日本台風によって道路の一部が崩壊し、集落が孤立するという災害が起きている。

現在は道路が復旧され、問題なく通行できる。

日原街道の途中に、トロッコがあるのを見つけられる。

これは奥多摩駅の隣りにある、奥多摩工業から鉱山用無人トロッコとして現役で使われている「奥多摩工業 曳鉄線」というものだ。

山奥で砕石した砂利をトロッコに積載して、奥多摩工業の氷川工場へ運んでいるのだ。

日原街道はどん詰まりの街道となっており、そのままぐんぐんと走っていくと日原鍾乳洞に到着する。

見上げれば、立派な岩肌を見せた「燕岩」(つばめいわ)を見渡すことができる。

大人800円を支払い、日原鍾乳洞へ入る。

日原鍾乳洞は過去に何度かツーリングで訪れたことがあるが、いつ行っても自然の力に驚かされる。

日原鍾乳洞は1年を通して、11度以下の温度となっており、夏に行けば涼しいし、冬に行けば暖かいのだ。

その代わり、湿度は90%越えなので、地上に出たときにはメガネが曇ったり、カメラに水滴がついたりするので注意が必要。

この時点で、E01のバッテリー目盛りは2つ減り、航続可能距離は70km程度になっていた。

 ○交通 
 バ  ス 平日 日原鍾乳洞行終点下車 徒歩約5分
       
休日 東日原行終点下車 徒歩約25分
   車   中央高速八王子ICから国道411号で約90分
       奥多摩駅前交差点から約20分    
 ○営業期間 1/4~12/29(年末年始休業12/30~1/3)
 ○営業時間 
  4/1~11/30 午前9時~午後5時
  12/1~3/31 午前9時~午後4時30分


 
TEL 0428-83-8491
   ○入場料金
 一般  大人(高校生含む) 800円
     中人(中学生)    600円
     小人(小学生)    500円

 団体(25名以上)
     大人(高校生含む) 700円
     中人(中学生)    500円
     小人(小学生)    400円

○駐車場   無料

奥多摩湖へ

E01は回生発電機能を備えていない。

つまり山間部での坂道を上るのに使った電力を、下りで取り戻すことができない。

下り坂ではできるだけスロットルを戻し、惰性で下ることで電費を良くすることができる

日原街道の入り口から鍾乳洞までの高低差は311mあり、坂道で急速に電費が悪化する電動バイクは、可能なら下り坂で消費したエネルギーを回収したい。

それができないなら、できるだけスロットルは開けないに尽きるのだ。

奥多摩湖まで日原鍾乳洞から21.4kmあるが、E01に表示された航続可能距離から、十分に到達できると判断。

奥多摩湖到着時の航続可能距離は47km

所在地・お問い合わせ

奥多摩水と緑のふれあい館

東京都西多摩郡奥多摩町原5番地

電話:0428-86-2731

開館時間

9:30~17:00
※レストランは10:00~16:30(ラストオーダー)

休館日

水曜日(水曜日が祝日の場合は翌日)

年末年始(12月28日から1月4日まで)

※冬期は臨時休館する場合がございます。

入館料

無料

奥多摩湖に到着。

奥多摩湖は東京都民の水がめとして有名だが、現在は利根川水系から取水しているため、奥多摩湖の水がメインで使われることはない。その割合は2割と言われている。

しかし今回の空梅雨によって、夏本場の時期には水不足が懸念されているので、奥多摩湖が本領発揮するかもしれない。

奥多摩水と緑のふれあい館に入り、レストランコーナーへ向かう。

山水定食は取り扱い停止となっていて残念だが、代わりに頼んだしょうが焼き定食が美味しかった。

さて、奥多摩湖からの出発時点で残りの航続可能距離は47km。

ガレージまで約30kmあるので、なんとか到達できそうな感じだ。

バッテリー残量を気にせずに走っても、実際にガレージに到着した時点で32km 32%の残容量があった。

ちなみに今回のツーリングも全域でECOモードを利用。

常にタンデマーが存在した状態で、山間部の坂道から峠道を走ってきたがECOモードで十分であった。

一度だけ、車両を追い抜くのにPWRモードを使ったが、間合いを考えればECOモードのままで追い抜いても良かったかもしれない。

E01の優れているところは、航続可能距離の精度。

ライディングの状況に応じて精度の高い航続可能距離を表示してくれるので、安心してツーリングのルートを計画することができる。

例えば、私がほかに保有している輸入電動バイクの場合は、あくまでバッテリー電圧をアイコン化しているだけなので、実際の航続可能距離は分からない。

今後、電動化が進むにしたがって、高精度な航続可能距離の表示が多くの人から求められることになるだろう。

もしかすると、GPS+LTEとアプリの組み合わせによって、事前にルートを入力しておけば寄り道が可能なのか、バッテリー残量を残したまま帰宅できるのかといったことが可能になるかもしれない。

今日のツーリングのまとめ

  • 総走行距離86.1km
  • バッテリー残量32km 32%
  • 高低差は以下の通り


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